2018年12月のブログ記事
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あなたに去られたのは 心の傷が引き起こす問題行動などではなく 単に「使えない」からだった 「自分で自分のこともできんだろ」とあなたは言った 現実的なその言葉に私は打ちのめされた それまでの十年、精神的に救われることだけを考えていたから 周りから見れば「やることやってくれればいいのに」 地味で冴えな... 続きをみる
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書くことは己の無知を曝け出すことに他ならない ならばなぜ書きたがる 業などというものは持ちあわせていない 私を書かせるものはくだらない承認欲求と虚無感を満たすため それゆえに書けば書くほど惨めさが募る夜
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傷を負った心は さらに傷を必要とする 「あんなの、大したことじゃなかったわ」と思うために 同じ痛みを再現して強がるのだ 血を流す心は さらに血をだらだら流す 当人は自分の心に向き合わないから気がつかない 再体験で傷口から血まみれなのに 手負いの虎のように
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すべてが通り過ぎたあとで 真実を理解して哄笑が溢れ出る 彼は私を愛してなかったが それどころか彼は私を馬鹿に 同棲していた女が心を病んで それで彼は私のもとに来た 私への仕打ちは酷いもので けれどその女にも そんなものだったのだろうと ある日私は人づてに知る 彼が「もう死んでくるわ」と 女と心中し... 続きをみる
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「若い男にとっちゃ遊びに決まってるだろ、あいつには子供がいるんだぜ」 声を荒げてそう言うと、彼は伏した私を上から抱きしめる 「なあ、俺だって色々あったんだよ、わかってよ……」 無言で瞼を閉じて片頬をカーペットにつける 彼の「男の子と女の子」は、あの男の子供達の連想へとつながっていく。 あの男。堕落... 続きをみる
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わかってもらえるなんて、どうして期待したのだろう 「男はね、女の浮気は許さないよ。独占欲があるからね」 最初の頃にあの人は睨みつけるようにして釘をさした そんな人が、どうして私の過去を許すとでも? 自分を傷つけずにはいられなかった どうしようもなかったんだ、そんな訴えに耳を貸すと? 昔、まだ何も知... 続きをみる