月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

逃げたら追う、それは感情

私から逃げ出したかった
どこまで歩いても走っても
思いつくすべてを試みても
私は私の中に閉じ込められ
その向こうにいつだって
恐怖と不安と絶望を見てた


ある夏の朝、ふいになされた
私に対する理不尽な蹂躙
事後いつも心は焦って
早く早く早く逃げて逃げて
どこか安全な場所へここから
あなたから


どうして「私から」なの?
ーだってあなたは「生贄」だもの
不美人で頭が鈍くて鈍臭くて……


若さを完全になくして思うのは
自信のないまま不安なまま
誰でも人は生きる
それでも逃げてはいけないのは
きっと
逃げる際に捨ててきた様々な感情が
眠りから目をさまし巨大化して
私を乗っ取るからなのだ


感情は復讐する
私の体を借りて