月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

トラウマごっこ

ねえ 笑っていないで
唇の片端上げる癖やめて
プロジェクター消して
ライブコンサートなんて
私が消えるの
いなくなるかもしれないわ





ねえ 怖い顔しないで
二の腕が傷のかさぶたで
血が滲んでも怒らないで
笑える話なの泣かないで
薬を飲んだの
死んでしまうかもしれない





ねえ 比べたらいけない
捨てた女が自殺はひどい
あなたは顔も覚えてない
苦しんで今夜も眠れない
私は悔しいの
そんな女に負けはしないの





ねえ 舐めてるでしょ
俺に惚れてると自惚れて
恋や愛で人は死ななくて
色々あって追い詰られて
人は死ぬのよ
こんな自殺ごっこじゃなくて





うっかりやりすぎて さよならしただけ それだけのトラウマ