月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

すべてが終わったあとで

すべてが通り過ぎたあとで
真実を理解して哄笑が溢れ出る
彼は私を愛してなかったが
それどころか彼は私を馬鹿に


同棲していた女が心を病んで
それで彼は私のもとに来た
私への仕打ちは酷いもので
けれどその女にも
そんなものだったのだろうと


ある日私は人づてに知る
彼が「もう死んでくるわ」と
女と心中しようとしたこと
私が安定剤を飲んでいるのを
女が致死性のある薬を服用し
それに比べて大袈裟だと裏で


彼が女を愛していたか? さあ、それはわからない
わかるのはただ、彼にとって私は女に劣る存在だった


すべてが片付いたあとで
真実の蓋を開けて涙する
なんとも思われていなかった
その程度の恋でした