月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

私なんか

知らなかったわ
知らなかった
嬉しかったの
私が誰かを傷つけられるなんて
あんな奇麗な人が
私なんかとあなたのことで
泣いただなんて
私なら
腹を抱えて笑いだす
あなたあんな醜い女と?
ご苦労さまねえって
泣いたのが
芝居じゃなくて本気なら
光栄だわ
私が誰かを
自分より「上」の人を
傷つけられるなんてねえ
「私なんか」が