月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

幕引き

暗い部屋
柔らかな毛布
弾力のあるマットレスに身を沈め


日付や曜日の感覚をなくし
記憶のリバイラル劇場も頭から消えて
罵声 嘲笑 貶め
そうしたものはそっと私の脳裏からどこかへ零れ落ちて


薬を飲んだように日に日に呆けていく
過去は流れて
私は苦しみを途中で忘れる
忘れないならそれは死によって終わる


よりよい社会を未来を叫びながら
私自身はさっさと生き恥を晒す舞台から降りて
こんな風に そっと 誰にも見られまいままで