月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

蚊を飼う

蚊を叩いたにすぎないと
私を切り捨てた あの人は
ネットを見ているのを想定して書いた
暖かな血は冷えて体内を流れず
胸のあたりはギュッと筋肉が収縮する
頭は混乱して靄がかかり思考停止だ
これがあの人の本音 それがあの人の見た私


「蚊を叩いた」
それは私の引き攣った頬を叩いた
緊張で固くなった胸が微かに抉られ
半年たっても頭のなかで時折繰り返される
「蚊」という言葉


ずっとこのことを覚えているだろう
幾度もフラッシュバックする
埃のようにいつのまにか消えていく私を
容赦なく一蹴りした 「蚊」


あなたはもう忘れたでしょう
私はピクピクと生き血を流し痙攣する
あなたの叩き落した蚊を心に飼っています

トラウマごっこ

ねえ 笑っていないで
唇の片端上げる癖やめて
プロジェクター消して
ライブコンサートなんて
私が消えるの
いなくなるかもしれないわ





ねえ 怖い顔しないで
二の腕が傷のかさぶたで
血が滲んでも怒らないで
笑える話なの泣かないで
薬を飲んだの
死んでしまうかもしれない





ねえ 比べたらいけない
捨てた女が自殺はひどい
あなたは顔も覚えてない
苦しんで今夜も眠れない
私は悔しいの
そんな女に負けはしないの





ねえ 舐めてるでしょ
俺に惚れてると自惚れて
恋や愛で人は死ななくて
色々あって追い詰られて
人は死ぬのよ
こんな自殺ごっこじゃなくて





うっかりやりすぎて さよならしただけ それだけのトラウマ

トラウマごっこ

ねえ 笑っていないで
唇の片端上げる癖やめて
プロジェクター消して
ライブコンサートなんて
私が消えるの
いなくなるかもしれないわ


ねえ 怖い顔しないで
二の腕が傷のかさぶたで
血が滲んでも怒らないで
笑える話なの泣かないで
薬を飲んだの
死んでしまうかもしれない


ねえ 比べたらいけない
捨てた女が自殺はひどい
あなたは顔も覚えてない
苦しんで今夜も眠れない
私は悔しいの
そんな女に負けはしないの


ねえ 舐めてるでしょ
俺に惚れてると自惚れて
恋や愛で人は死ななくて
色々あって追い詰られて
人は死ぬのよ
こんな自殺ごっこじゃなくて


うっかりやりすぎて さよならしただけ それだけのトラウマ