月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

2019年4月のブログ記事

  • 名言

    あいつは最悪だった 楽して金儲けしたいだけの そのために女を利用する 父親と慕う男に利用される くず あなたは最高だった 働き養育費をきちんと払う そして私を子供のように 「誰も信じるな」と言って 立派 でもねおかしいのよ あのくずも私に説教するの 私に色々吹き込んでさあ 「誰も信じるな」ってねえ... 続きをみる

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  • 灰かぶり

    現実が容赦なくやってきて 私を夢から引っ張り出したのよ ええ夢のなかにいたの あなたといる部屋のなか そして手首を引っ張られていく私の背中を蹴ったのは 他ならない あなただったわ!

  • 終わり

    あなたがコンビニでヘアワックスを買って私の部屋に置いていくのを 喜んで見ていた あなたが段々私から距離を置いていくのを 漠然と感じだした 引き留める術は何も 何も持っていないから いるだけで人を惹きつける あなたみたいな横顔も 声も ふるまいも あなたが私の部屋に来ることは二度とないと慣れるのに ... 続きをみる

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  • 望むように

    地方から出てきたおぼこい親友は 「私はね、気分よく暮らしたいだけなんだよ。景色のいい所で、パン屋さんで働いて」 その夢を叶えるべく 大学生になって夜はスナックで働き卒業までに500万円を貯め 海外を転々としたあげく 40歳を前にエジプト人と結婚し男の子をもうけた Brave eyesと呼ばれる強い... 続きをみる

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  • レクイエム

    目が覚めたらね 「書こう」って心の声が聞こえたの とてもきっぱりと 二年前にふと思いついて三百枚半月で書き上げた 私とあなたと……「アンダーグラウンド」なことをする仲間達 それぞれに不幸で 悲しくて 優しくて 書き上げた物語は私に憑りついて この二年まるで何も書く気がしなかったのよ 読後はただの救... 続きをみる

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  • 捨て台詞

    「自分で自分のこともできんやろ」 あなたの別れる理由に用いた言葉は 率直で耐えかねた末のものだから私を傷つけ さりげなく自分を悪者にしないための詭弁だから二重に私を傷つけた けれどもう「男が悪者の役を引き受ける」のは時代遅れの世の中なのでしょう 私はといえば バブル世代の隅っこで 不景気になっても... 続きをみる

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  • 幕引き

    暗い部屋 柔らかな毛布 弾力のあるマットレスに身を沈め 日付や曜日の感覚をなくし 記憶のリバイラル劇場も頭から消えて 罵声 嘲笑 貶め そうしたものはそっと私の脳裏からどこかへ零れ落ちて 薬を飲んだように日に日に呆けていく 過去は流れて 私は苦しみを途中で忘れる 忘れないならそれは死によって終わる... 続きをみる

  • バブルの遺物

    ああそうか あなたは骨の髄まで バブルの遺物 バブルの犠牲者だったんだ 貧乏な子供時代 ホストになってドンファン自慢 左ハンドルの一千万円のベンツ ベンツだけが去らない バブルの終わりとともに あなたからいろんなものが去った 富と女達 家族 二人の子供たち ベンツだけがあなたといる 時代を越えて ... 続きをみる

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  • 泣かない

    とても大きな声で泣きわめき 一瞬でケロっとする子供だった 子供の面影が薄れていき 泣けば泣くほど 醜い顔が崩れて笑われ気持ち悪がられるだけだと 気が付いた思春期から 「誤解されるくらい」泣かなくなった その頃から 死が始まっていたのかもしれない

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  • ありがとう

    自分を取り戻す 本当の私を 私は私だと自信を持って 人生を生き直す それは女の生きづらさをわかっていない男の人の主張 私はと言えば 中学の時に 学校で影響力のあるM君に気に入られ 「Mの女」として扱われることで 私の悪口を言う連中を 「お前らあんまり言うなよ」と言い放てるだけの余裕のある 「プリン... 続きをみる