月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

たとえ自滅しようとも

わかってもらえるなんて、どうして期待したのだろう
「男はね、女の浮気は許さないよ。独占欲があるからね」
最初の頃にあの人は睨みつけるようにして釘をさした
そんな人が、どうして私の過去を許すとでも?
自分を傷つけずにはいられなかった
どうしようもなかったんだ、そんな訴えに耳を貸すと?


昔、まだ何も知らなかったさらに若い頃
夜中に美人で知られた知り合いが下宿先で打ち上けた
複数回に渡る性的な蹂躙
彼氏が心配して毎晩電話をくれると泣いていた
心の底で私もと夢を見たんだろう
あなたでなくても構わなかったのかもしれない


信じられる?
女友達は「だってあんた、どこも許せるとこがない」
普通なら言いかけて呑み込む台詞を吐かれたんだ
けれど鏡に映る自分をしげしげと眺めて納得したよ
美人か醜いかは置いておいて
空っぽな顔をしているんだ 内面のないような


頭も心も過去と現在がごっちゃになって混乱してる
あなたに何かしてあげられる余裕もないんだ
そんな人間にかまってやるほどあなたはお人好しじゃない
悪かったよ あなたから引き下がるから安心してほしい
あなたのなかから奇麗さっぱり消えるんだ
自分の十字架を背負いきれなくて潰れてしまっても