月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

12月

冬桜が咲いている
昼下がりの植物園
池は紅葉の水鏡に
燃える赤を映して


もうすぐクリスマス
電話がかかってきて
甥や姪への贈り物を
要求され苦笑いする


おかげで私は過去から
現実へ我に返ってくる
地下街を歩いて買い物
あれこれ迷う身内の為


毎年この季節に思い知る
子供達が成長していると
私は過去に閉じ込められ
鍵をかけられたままでも


どうか無事に傷つかず傷つけられず
それがほんとは送りたいプレゼント