月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

下らない

書かなければと 心は焦る
性暴力 醜形恐怖 発達障害 失恋
すべてランキングの圏外にとうとう落ちた
それでも毎晩書かなければと 気持ちが急く
芸術家タイプでない偏差値至上主義だった私にとって
書くことは練習 毎日毎晩欠かしてはならない勉強


自分から目を離せば
世界は悲惨で溢れている
それらを表現できないのは
勉強不足 見識を持てない知性 それ以前の
己の売り物にしようとする不幸で一杯一杯の稚拙さゆえ


どこまでも「私」にしか興味が持てない
どうすればそこから抜け出すことができるのだろう
今日も私は眠っている 眠り続けている
外へと這い出て詩情を見いだそうという焦りを抱いたまま
殻にこもって泣いていたい欲望に身を委ねて