月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

私の世界

私の世界は、私の体験と感情の記憶とほんの僅かの想像力でできている
そこから出たことはないし
出たと言い張るのは、知識の武装集団だろう


よって私の世界は、哀と怒り憎しみで踏み固められていくばかり
雨がよく降る 涙と血と唾で濁った水滴が
あなたの世界が向こうに広がる 私の世界のガラス窓を曇らせる
すでにただ 背中を見せて なかったことにするばかり