月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

振り返る

笑われるのも好き勝手言われるのも
自嘲して流す術でやってきた
ふられるのも蹂躙を受けたのも
こんな私だから仕方ないと


自らを欺いて自らに向き合わず
そのままの状態であなたを好きになってしまった
ひどく傷ついているのだけは知っていた
その傷をあなたになすりつけようとして
そうして救われようとした自分もわからずに


恋が解決してくれるなんてどうして思ったのだろう
あなたも自分のことで精いっぱいだったのに
年上らしく子持ちらしく大人ぶって接していたあなたの
私への本心に気づこうともしなかった


ふられた理由を
外見と頭の弱さのせいにしてあなたを薄情だと恨んだ
それはとても簡単だから
真実はどうだったのだろう
ひょっとしたらあなたは私より私を理解してたんじゃないか
そんな風に思うあなたの年齢を超えた今になって


せめて大人ぶってあなたの幸せを願おう
ごめんねと心の中で呟くのはまだ嘘くさいから