月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

足下で崩れ落ちる床

歩いていくそのそばから床が崩れ堕ちていく
私は屈んで廊下の電気をつける
床は少しも損なわれていなかった
不眠三日目の幻覚か
電気を消すとまた足元の床が崩れてしまいそうで
おそるおそる歩を進めた


電気を消してベッドに横たわると
天井に蛍光緑の大きな我が
開高緑の液体を吐き出していた
電気をつけると消えた


いっそこのまま容態が悪くなって色々思い出さなくなっていけばいいのに