月美の卑屈を生きる詩

感情のおもむくままに

迷い

私の身に起こったことが20年の時を経て社会問題だと気づき
声を上げ共感してくれるフォロワーさんが増えました
連日流れてくるTLの性暴力に関するリベラルな投稿に
勇気をもらい強気になり自ら発信するように


けれどもそれも一年経つと疲れてしまいました
人間の性根はごまかせないものです 知的能力も
フェミニズムの本を読む知力も気力もなく
理路整然とした、もたは攻撃的はリプライが送られてくるたびに傷つき
実地の体験だけを頼りに声高に叫ぶことは正しいと思いつつ
経験者でない人間の悪意や無理解に傷つけられていくだけでした


疲れ切った私は本来の文芸創作に戻り
詩という形で苦しさや無念を昇華しようと
素養がないために理解できない著名な詩人の本を手にしては
読解できない己の実力のなさに打ちのめされ
ストレス性の持病で休み休みしながら挑戦している


どこまでもナンセンスで自分語りの文章しか綴れない
十年詩を読み続ければ書き続ければましになるのかと
その頃にはお前は初老ではないかと
初老の女が性的に受けた傷を怨詩として表現するのかと


ダメージを受けず若い頃に本が読めるはずもなかった
混乱しパニックに陥ったあの10年に冷静に描けるはずもなかった
執念が足りなかったというのでしょうか
人は簡単に壊れる それが言い訳とは思わない


もう数年で女としてどうのこうのと言うのは我ながら恥ずかしくなるでしょう
そうすれば他のテーマに移った方がいい
20年受けた傷にこだわり続けてきた私に次が見つかるのでしょうか
人生を捨てたように見える私でも生きるためのよすががなくては生きられないのです